著者 : 白木健嗣
抜け首伝説の殺人抜け首伝説の殺人
三重県の四日市で江戸時代から続く老舗造り酒屋・加賀屋酒造の創業者一家に、殺人事件が起こった。生首が酒蔵で見つかり、胴体は屋敷で布団に寝かされていたという。加屋賀酒造には、門外不出の酒米・間歩守とその米を材料にした地域を代表する銘酒・間歩錦がある。繁盛を妬んだ同業者の仕業なのか?一方で、この酒造には奇妙な言い伝えがあった。創業者は妖怪・抜け首の血を引く一族だというのだ。酒造を訪れていた人形師・巽藤子は、頼まれもしないのに事件に首を突っ込む。まるで、因果の歪みに魅せられているように。欲望と因習、秘められた悪事と捻れた殺意。謎が謎を呼ぶ長編ミステリ!
ヘパイストスの侍女ヘパイストスの侍女
実用化を目前に控えた、あかつき自動車の自動運転車WAVE。しかし公道実験中に急停車し、パワハラ問題を起こしていた先進技術課長が死亡した。犯人と名乗るものから脅迫メールが届くが、捜査は進展を見せない。警視庁サイバー犯罪対策課の斎藤は一課の女性刑事である前之園とともに、人工知能マリスを使った世界初の捜査に乗り出す。「彼女を使うということは、人類が死に近づくことだ」最先端テクノロジー×濃密な企業小説×洗練の警察ミステリ!第14回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作!
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