著者 : 白比学
振り返ればターニングポイント振り返ればターニングポイント
古本屋で拾った謎の紙きれをヒントに、藪田は「自分を成長させる方法」を発見した。自分を成長させるには、ターニングポイントを先取りすることだと判断し、財前と積極的に付き合っていく。しかし、性格の合わない蕪木に何かと彼女の学級の問題を相談される。本来なら断るところだが、何事も乗り越えなければ、成長はないと、藪田はターニングポイントを信じて前向きに取り組んでいく。考え方を変え、行動を変え、習慣を変え、余裕を作った藪田だが、選んだ山に思わぬ落とし穴が…。
伸びゆく若葉の季節伸びゆく若葉の季節
藪田守は子どもたちの成長を支援しようと日々教職に取り組んでいた。子どもへ学習習慣を身につけさせ、一人ひとりの授業への課題を座席表に書き込み授業を組み立てていく。がんばり勉強や漢字相撲などアイデアを取り入れ勉強への意欲を高めていく。しかし、余裕がない日常を変えるためには楽しむことが大切だと考え、趣味の山登りにリフレッシュを求めた。山には準備、克己心、感動があるので、教育にも人生にも教えられるものを含んでいるからであった。ある日、立山の山登りで財前直美と出会い恋心を持つようになる。出会いと感動と余裕が人生の転機となる。教職、仲間、山登り、青春そして恋をいきいきと描く。
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