小説むすび | 著者 : 矢立肇・富野由悠季

事故でＯＬが１３歳のキシリア・ザビとして、ガンダム世界に転生した！重度のガンダムオタクの彼女にとってそこは天国。喜び勇んで満喫しようとするも、本来の設定と微妙に違うことに気付く。正史が何者かに改変されようとしている？使命感に火がついたＯＬは、妙な正義感とオタク魂で、テレビ版一年戦争の展開を死守することを決意するが！？

怪しまれながらもザビ家に取り入りピンチを切り抜けたキシリアは、時空を跳ばされ見た目はそのままに２４歳となった。そして舞台は宇宙へ。正史を守るため、テキサスコロニーやソロモン、ア・バオア・クーをつじつま合わせのために飛び回る。アムロやララァも登場し、一年戦争は最終局面へ。シャアの手で死するはずのキシリアの運命はいかにー！？

地球連邦軍の将校、エリアルド・ハンターは、念願だった軍のエリート部隊であるティターンズ入隊を命じられた。新型モビルスーツのテストと共に、さまざまな作戦や実戦を繰り返し、パイロットとして成長していくエリアルド。だが、苛烈な『グリプス戦役』を戦い抜いた彼を待っていたのは、４つの罪状による軍事裁判だった…。法務官コンラッド・モリスはエリアルドの弁護人となり、彼の無実を信じ、共に戦う決意をする。

ティターンズを取り巻く戦況はさらに厳しいものになっていた。ジオン軍残党勢力のほかに、反地球連邦政府を掲げるエゥーゴもエリアルドたちの敵となった。さらに「ガンダム」を追い続けるガブリエル・ゾラもまたエゥーゴに合流する。圧倒的不利な戦局のなかエリアルドはペデルセン艦長から驚くべき密命を受けるがー。一方、戦後の軍事裁判ではエリアルドを救うためコンラッドは、マスコミを利用した危険な賭けに出る。