著者 : 石森史郎
弔い師弔い師
ひとりは職人髷。ひとりは役人髷。ひとりは芸人髷。碧い眼をした弔い師・彫辰、正義感あふれる新米同心・仏光寺左門、お人よしの噺家・山遊亭楽丸。猪牙船に揺られる大川で三人が釣り上げたのは、木場で働く川並の骸だった。楽丸の知り合いだという男。その指は紫色に変色していた。彫辰は思わず南蛮渡来の毒薬の名を呟いた…。何の因果か、はぐれ三人組が、世直しのおせっかいを焼く、痛快時代活劇シリーズ第1弾。
ヒマラヤの赤い自転車ヒマラヤの赤い自転車
ヒマラヤに魅せられた山岳写真家・和人の突然の死。典型的大学生活を謳歌する弟・秀人は、ある日、和人の遺言に従いやむなく兄の命の恩人であるシュルパ族のテンジンに、お礼の「自転車」を届ける旅に出る。ネパールの大地を背景に様々な異文化体験に遭遇し、自己に目醒めてゆく秀人の姿を、21世紀世代へエールを込めてシナリオ作家石森史郎が書き下ろす、感動のヒューマンドラマ。
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