著者 : 砂押司
クール・エール 3クール・エール 3
チョーカとの戦争から一年と少し過ぎた後。アーネルから支払われた莫大な報酬とミレイユ達の手伝いもあり、自治領となったウォルでの生活はようやく安定しつつあった。しかし、ウォルでの生活を続けていくためには無視できない問題もある。チョーカ北西部に広がる大森林、通称『はぐれ水竜の巣』。そこは群れからはぐれた竜が占拠しており、周囲の国にとってはいつ竜が暴れるかわからない火薬庫のような場所だった。ソーマは「当代の水の大精霊」として、水竜シズイとその恋人サラスナを森から移動させるため、交渉に向かうのだがー。
クール・エール 1クール・エール 1
妹と母を失い、殺伐とした生活を送っていた中畑蒼馬。ある朝、蒼馬は魔法と精霊の存在する異世界の村に召喚されてしまう。「雨をやませるために、水の大精霊の生贄になってほしい」。理不尽な願いと暴力を受けて湖に沈められた蒼馬は水の大精霊アイザンと出会う。そこで、行方不明となった妹も生贄として召喚され、殺されていたことを知る。蒼馬の人生を壊してしまった贖罪として、アイザンは大精霊の力を捧げることを決める。蒼馬は『水を支配する能力』をもって復讐を果たし、召喚魔法をこの世界から消し去ることを決意。そして、記憶喪失の超高位魔導士『ソーマ』として生きるのだがー。
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