著者 : 秋月水虎
極楽寺忍性極楽寺忍性
鎌倉に流れ込んだ何万とも知れない飢えた病者の大群。傍観するだけの幕府と朝廷。人間救済は口にするが手をこまねいているだけの宗教各派。なぜ忍性とその弟子たちだけが炎となって、「どん底びとの救済」に立ち上がったかーその原動力は?らい患者を背負い、病者を抱き、いかに治療し、いかに希望を持たせたか?天変地異、蒙古襲来の国家存亡の危機の中、幕府をいかにして動かし困窮の民を救済したか。鎌倉中期、極楽寺・悲田院・療病院、馬病舎を開き何十万の困民から父と慕われた中世日本のマザーテレサの愛(慈悲)と英知と行動力。
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