著者 : 空色零
始まりは一本の電話からだった。 冴えない専門学校生の主人公は、急な電話で驚いた。 それは、一度も話したこともない美人の クラスメイトからだった。 …デートの誘い。 当日、ガラの悪い連中にからまれる。 謎の美女に助けられる主人公。 強力なカンフー技と特殊閃光弾で彼を救う。 彼女は一体何者なのか? そして、主人公も自分たちの仲間だと話す。 人類を家畜化しようと企む巨大な敵と、 人のチカラを超えた者同士の壮大な闘いは、 始まったばかりだ。
時は天正十七年(1589年)。 豊臣秀吉が小田原城を攻め落とす一年前。 命と引き換えに江戸から小田原北條氏暗殺の陰謀が書かれた密書を持ち帰った者がいた。 その名は「日光」、忍の者だった。 密書に書かれた内容は、 「9月14日品川宿に七名の暗殺者が集合する」 北條氏政は、最後の忍「月光」を向かわせる。 秀吉の陰謀を防ぎ、月光はすべての暗殺者を倒すことが出来るのだろうか? 時代活劇?です。
茨城からデザイナーを夢見て東京へ出てきた少女「友里」の物語。 東京の一人暮らしに耐えられなくなって、やっと見つけた本当の友人は小鳥だった。 やがて、彼女の前にも好きな男性が現れる。 彼も自動車のデザイナーを目指す青年だった。 デザインのコンテストでも優勝し、将来は夫婦で有名デザイナーになるという夢を見ていた。 しかし、運命は彼女の味方ではなかった。 幸せの絶頂に発病する不治の病…。 ★明るい未来(希望)と暗い現実(絶望)のコントラストの世界観です。
主人公は幼い頃から心臓の痛みに苦しんでいた。 何処の病院へ行こうと、どんな検査をしようと、 心臓には欠陥が見つからなかった。 その痛みは気を失うほどの痛みだったが隠していた。 両親は仕事へ海外へ行き、彼はひとりで日本に残った。 一方、全裸で心臓を刺されて殺される事件が起こり始めた。 それを追う刑事、逃げる犯人。 犯人は心臓コレクターなのか? それとも…。 心臓の痛み、それは封印されし人ではないものの力。 主人公は本当の自分に今目覚める。
不思議な物語は好きですか? そんなテーマのショート作品集です。 ●第一話『花粉症』 「澄江と初めて会ったのは、高校一年の時だった…」 少年の淡い恋心と花粉症の大きなマスクの秘密 ●第二話『くびきり』 「気が付くと、どこかの草むらにいた…」 足を進めると妙な看板がある。 ここは何処? それは、とんでもない村だった。 ●第三話『きぬえ』 一週間の休暇を取って、東北へやってきた。 コンクリートの壁には落書きがあった。 そこで出会う謎の女性「きぬえ」 透き通る肌に、きれいな黒髪、一瞬で恋に落ちた。 彼女の正体は? という感じの軽いホラー?なのでしょうか? ★実は「きぬえ」は前作「風景」の姉妹作です。
会社が嫌になり、人生も嫌になった男が東北へ旅に出た。 自分の住んでいる所とは、まるで別世界のように寂れた町で電車を降りる。 男は、この町で自らの命を絶とうとしていた。 あの岸壁から身を投げて…。 しかし、ひとりの少女との出会いが彼の人生を変えていく。
気になる人物がいた。 仕事帰りに見る露天商だった。 そこからはじまる壮大なファンタジーの世界。 気が付くと、そこは玉座だった。 そしてバルトランドの王になっていた。 あのロー●オブ●ングや●●国物語を凌駕?する内容です。 ああ、本当はゲーム作りのネタですけど。 (壮大すぎてゲームは完成しませんでした)
妻との離婚は、あっけなかった。 私は、一風変わった少女「歩美」と出会った…。 自傷する少女と無職の中年。 ふたりの運命はーsen-(線)によりつながっていた。 ◆自傷という暗いテーマですが、人生とは? 生きるとは?を問う問題作です。
何十年かぶりに出会った幼なじみ、中年になった佐藤は、自分と比較して立派になっていた。 自分は仕事を辞め画家気取りで貧乏な生活をしていた。 そんな北川に佐藤は自分の働いている店で昼食をおごった。 そこでピアノを弾いている杏子と出会った。 真っ白なドレスは北川には眩しかった。 ◆オトナの恋を書きたかったのですが・・・◆
主人公の谷川俊介は一風変わった職業に就いている。 「出版プランナー」 営業のような商売だが扱っているものが少し変わっている。 自費出版という商品。 そこに来る色々な客と出会っていく。 自分とは違う価値観、幸せのカタチ。 本当の幸せとは?
ある夏の夜、花火大会に繰り出したオトコ好きのミカは予定通りナンパされる。ところが、そのオトコがベッドの中で死んでしまう。親友のユミに助けを求め、そのオトコの死体を「処分」しようとするが…。脳内に「世界」が次々現れる奇才作家が贈る!『真鶴道路殺人事件』に続く空色ワールド。進まぬ車に、2人の美女はイライラ。シリアスにしてコミカルなミステリー。