著者 : 竹添敦子
新編傑作選1 青嵐新編傑作選1 青嵐
昭和の文芸に不滅の業績を残した山本周五郎。短篇の名手と評された周五郎の作品を、新たな視点で編纂した傑作選第一巻。隠し子をめぐる若侍の夫婦愛と友情を描いた表題作をはじめ「ひやめし物語」「いさましい話」「城中の霜」「枕を三度たたいた」「月の松山」「桑の木物語」の、武家ものの秀作七篇を収録した。周五郎の描く武士は、決して特殊な生を生きる人々でなく、愛し憎み、時に過ちを犯しつつも懸命にその生を全うしようとする。その姿は、文壇的栄誉を拒み、つねに読者に向き合おうとした周五郎の人生に似て、今も我々の胸を打つ。
山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ
情やしがらみ、世間の目、抑えきれぬ感情…。渦巻く思いに絡めとられそうになりながらも、前を向く。新しい人生に踏みだす人々の潔さ、切なさを描きとった、12篇の佳作。
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