小説むすび | 著者 : 筆内幸子

八百屋の娘・お貞と宮司の妹・お民は仲のよい幼友だち。ふたりはともに器量よしを見染められ、本郷の加賀藩上屋敷へ奉公にあがる。お民は子供の頃から加賀百万石の側室になるという夢を持ち、厳しい作法の仕込みに耐え、着々と側室への段階をのぼりつめていく。一方、お貞は偶然出会った若侍とのままならぬ恋に身を焦がす。加賀藩のお家騒動で揺れ動くなか、ふたりの娘も数奇な運命にもてあそばれていく。

浄土真宗本願寺中興の祖傑僧蓮如と波瀾の人生を支えた五人の妻たちの生きざまを描く。

徳川家光の三代将軍擁立に命を賭け、鋭い洞察力で徳川政権を確固たるものとした春日局。大奥に比類なき権勢をふるった春日局を描く歴史巨編！

秀吉の朝鮮出兵によって日本へ連れてこられ、家康のキリスト教弾圧で流罪の身となったおたあジュリア-。数奇な運命ともいえるその生涯を流麗なタッチで描いた感動の歴史小説。