著者 : 篠宮あすか
彼女は自分の名前も、どこにいるのかも分からなかった。目の前には「博多食堂」と書かれた暖簾がかかる。店にいた男性は、「迷子さんたちの案内人」で、自身も自分探しをしている最中だという。分かっているのは、うつしよで生死を彷徨うなにかが起こっているということだけー。案内人・山田の料理が彼女の気持ちをほぐし、記憶が徐々に蘇ってくるが…。
凍った心もとろける至福のひと皿、召し上がれ!人間だけでなく、神さまやあやかしまで訪れる不思議な屋台『なごみ亭』でバイトをしている大学生・浩平。卒業を控え、将来への期待と不安で揺れる浩平の前に、「金色の斧を落とした」と言う子猿や川を流れる大きな桃が現れてー!?客引きのお狐・コンの家族も登場し、心温まるあやかしグルメシリーズは感動の大団円へ!!
神さまも癒やされる絶品料理、お出しします!金曜の夜にだけ現れる、不思議な屋台『なごみ亭』。神さまの使いであるお狐のコンが客引きするのは、人間だけとは限らない。感謝の気持ちを伝えたい子ギツネ、コンの過去を知る豪快な天狗、人間に片思いする姫神、家出中の女神さま…。そして、明かされる「なごみ亭」誕生の秘密とはー。おいしい料理が、バラバラだったせつない想いをひとつにする。優しい涙が溢れ出す大人気シリーズ第3弾!
「もうひとりで、こっそりと泣いたりせんでね」。福岡県・那珂川通りの『なごみ亭』は、金曜日の夜にだけ現れる不思議な屋台。店に選ばれた人間しか訪れることのできないこの屋台でアルバイトする大学生・浩平は、あやかし達の世界へとますます深く足を踏み入れていく。悩みを抱えた人間とやさしいあやかし達の心が、おいしい料理によって重なり合う。胸温まる大人気シリーズ第2弾!
成人式の翌朝、二日酔いで目覚めた浩平の部屋には、見知らぬ男性・コンがいた。「オレを主のところに帰してくれないかい?」帰り道がわからないと言うコンに戸惑いながらも、浩平はコンの主を捜しに行く。たどり着いたのは、店主のなごみと、実は神使の見習いのお狐さんだというコンが働く屋台。そこは、毎週金曜日の夜になると訳ありの客とあやかしが集まる、ちょっと不思議なお店だったー!?
太宰府天満宮の参道の一角に軒を連ねる『太宰府オルゴール堂』。アルバイトに応募した東京出身の女子大生、坂下茉奈は“1年間で博多弁をマスターすること”を条件に採用される。イケメンだけどちょっとSな店主・伊東秀に翻弄される茉奈だが、時折見せる鋭い一面にドキドキ。そんなある日、二人はおみくじ泥棒の少年に出くわす。秀は切れ味鋭く謎に迫るがー2015年度エブリスタ・ミステリー大賞入賞の傑作キャラクターミステリー!