著者 : 篠宮郁子
恋人よ、泣かないで恋人よ、泣かないで
銀行という職場で、仕事に打ちこめず、一方恋に悩む美代は、女友達の紹介で知り合った城戸に心ときめくものを感じた。彼は大学に勤める動物学者であった。特に沖縄に興味を持ちつづけていた。美代の両親はいわゆる“良縁”をすすめるのだが、彼女にはその気はない。これまで自分の意志で生きてきたという実感の薄い美代は、結婚の相手だけは自分で選びたかった。城戸に沖縄を案内されているうちに、彼の未知の部分に彼女は触れて…。
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銀行という職場で、仕事に打ちこめず、一方恋に悩む美代は、女友達の紹介で知り合った城戸に心ときめくものを感じた。彼は大学に勤める動物学者であった。特に沖縄に興味を持ちつづけていた。美代の両親はいわゆる“良縁”をすすめるのだが、彼女にはその気はない。これまで自分の意志で生きてきたという実感の薄い美代は、結婚の相手だけは自分で選びたかった。城戸に沖縄を案内されているうちに、彼の未知の部分に彼女は触れて…。