著者 : 籾山市太郎
アッティラ!アッティラ!
突然町に現れたキャンピングカー。その中で夜毎音楽を奏でるのは、アッティルカイラーと名乗る不思議な放浪集団だった!いぶかしみながらも彼らに近付く界隈の住人は、途端にそのにぎやかな調べに魅了される。音楽がもたらす幸福の輪は少しずつ広がっていき…(「アッティラ!」)。第四回小説宝石新人賞を受賞した表題作の他二編を収録。やさしさあふれる作品集。
よろしくたのむぜ、サンタクロースよろしくたのむぜ、サンタクロース
何の変哲もない地方都市・磯原市(通称いそっぱら)を牛耳る会社「たたらフーズ」のワンマン社長、多々良萬福はある日突然、いそっぱらを一年中クリスマスの雰囲気にすると宣言、矢継ぎ早に指令を出し始めた。当然、社員も市長も議員も右往左往。萬福社長の目的は一体ー?「素直な人間愛に好感」(藤沢周氏)、「ドキドキ感が持続する、尋常じゃない引き込み力」(三浦しをん氏)と両選考委員絶賛の「アッティラ!」で2010年小説宝石新人賞を受賞しデビューした著者、会心の書下ろし長編。
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