著者 : 結川カズノ
王妃になるべくして育てられてきたヴィルヘルミーナ。彼女を疎ましく思う王太子の策略により、平民まで身分を落とされてしまうが、ここで泣き寝入りする彼女ではなかった。夫アレクシの研究を支え、全力でバックアップを展開。国家や世界をも揺るがす世紀の発明、魔素結晶化装置をひっさげ、会社まで設立してしまう。夫を献身的に支え、うだつの上がらない研究者から一流の実業家に変身を遂げさせる彼女の「復讐」計画とは?
アレクシの発明、魔素結晶化装置を用いた「簡易魔力測定所」は大盛況。A&V社の業績は右肩上がりを続ける。大気中魔素集積装置の完成も大詰めを迎える中、それぞれの関係性に変化が訪れる。令嬢としての自覚が芽生えたイーナ嬢と、愚かなままのエリアス王太子。美貌はそのままに、強くたくましく成長したミーナと自信がついて男ぶりを上げたレクシー…二人の偉業は「復讐」にとどまらず、やがて国家や世界を変えることに!
中国旅行に行くはずが、気づけば中華風の異世界に来てしまっていた気象予報士・葉月。空を見て傘売りをしながらギリギリ生計を立てていた彼女だったが、噂を聞いた役人から「君の空読みの力をかりたい」と依頼を受ける。それは、年に1度の春分祭の天気を占ってほしいというもの。しかし、安請け合いしてしまった後で、失敗すれば打ち首と聞き…!?空を見ながら第2の人生をスタート!中華な異世界でお天気お姉さんとして、お仕事頑張ります!
城下町にある酒場の息子リュートは、感情による涙が魔石になるという秘密があった。魔石は国力を左右する貴重な石。そんな重要な秘密を、店の常連で「守銭奴」で有名な王国騎士副団長のアドヴァルドに知られてしまう。「今日から俺のためにいっぱい泣いてもらう」。秘密と引き替えに婚約者(!?)にされてしまったリュートは、初夜からあの手この手で泣かされてしまい…!?