著者 : 緒音百
かぎろいの島かぎろいの島
天涯孤独の小説家・津雲佳人の元にある日届いた、伯母を名乗る人物からの手紙。そこには幼い佳人と、十数年前に自死した父の写真が同封されていた。一度あなたの故郷へ来てほしいという伯母に、佳人は九州南西部の孤島・陽炎島に渡る。しかしそこは、地元の者も近寄らぬ禁域、異人殺しの伝説が残る忌まわしき島だった。島では異人の魂を弔う秘密の神事が行われており、その神事を担うのが佳人の一族・白家であるという。現在は佳人のいとこにあたる、みのり、ハル、セイの三人がそのお役目を果たしている。父はなぜ幼い佳人を連れて島を出たのか?母は?様々な疑念が渦巻く中、島で起きる殺人事件、奇怪な祭り。犯人は異人の亡霊なのか、それとも…。閉ざされた島で起きる戦慄の惨劇、ヴァナキュラーな孤島の怪奇ミステリー!第3回最恐小説大賞受賞作。
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