著者 : 編乃肌
金沢にほど近いところにある加賀温泉郷ー長い歴史を持つ温泉地に建つ小さな旅館『月結いの宿』の一人娘・神ノ木結月は、自分が大切にしている宿をいずれたたむつもりだと言い出した、女将である母親の言葉に反発して家を飛び出してしまう。そんな結月の前に突然現れたのは大きな黒い狐。それに連れられ、向こう側に白い霧が立ち込める鳥居を結月がくぐり抜けると、そこには狐のあやかしたちが営む『オキツネの宿』があった!ところがその宿は万年客不足なため極度の経営不振に悩んでおり、結月は宿の再建に力を貸す羽目に!?おもてなしの心あふれる、あやかし温泉ストーリー。
フリーライターの麻美は、いわくつきのボロアパートに住み、昼はバイト、夜は執筆作業で忙しい日々を送っている。お腹が減る夜の仕事中、外せないのはお手軽お夜食。今宵もサクッと小腹を満たして仕事に打ち込んでいたのだが…。そんな麻美のもとに、いきなり自称『神様のたまご』とやらが部屋に現れて、彼女の夜食をつまみぐい!麻美と神様たち、ときどきお隣さんの、簡単ちょこっとお夜食ライフ!
彼氏に浮気され、上司にいびられ、心も体もヘトヘトのOL・早苗。ある日の仕事帰り、不思議な猫に連れられた先には、立派な洋館に緑生い茂る庭、そしてイケメン店長・要がいる週末限定のカフェがあった!一人ひとりに合わせたハーブティーと、聞き上手な要との時間に心も体も癒される早苗。でも、要には意外過ぎる裏の顔があって…!?「早苗さんは、特別なお客様です」日々に疲れたOLと、ゆるふわ店長のときめく(?)週末の、はじまりはじまり。
馴染めない会社を退職し、地元・金沢に帰還した玉緒は、小説家だった亡き祖母の書斎で、古い万年筆を見つける。それに憑いていたのは、尻尾がペン先みたいな黒猫姿のつくも神・マネだった。マネは玉緒に、祖母の書き残した小説を完成してほしいと頼む。その小説は工芸品に関わる、つくも神たちを巡るお話だった。金沢の街を舞台に、様々なつくも神と人々の想いを、相棒の万年筆猫と共に紡いでいく。
あるきっかけで不思議な力にめざめた蕾は、バイト先の花屋「ゆめゆめ」で、その力を使ってフローラル王子こと店員の咲人と、お客様の悩みや事件を解決していた。バイトを始めて数ヶ月、季節はクリスマス、年末年始、バレンタインと、イベント目白押しの日々だったが、ついに二人の関係にも変化が…。読めばほっこりした気持ちになれる不思議なシリーズ、これにて完結!?
『魔法』と呼ばれる特殊な力を持つ者だけが入れる私立桜ノ宮魔法高等学校。人よりも遅く力に目覚め、急遽この学校に入学することになった野花三葉は、クラスに馴染めず、担任教師からは理不尽に嫌われ、憂鬱な毎日を送っていた。ある日の放課後、三葉は何者かに階段から突き落とされ命を落としてしまう。しかし、白猫の姿をした天使シラタマから特別にあと六ヶ月だけ余命を与えられた三葉は、残りの時間を思う存分生き直すことを誓うー。第一回モーニングスター大賞受賞作のサイドストーリー集。
『魔法』と呼ばれる特殊な力を持つ者だけが入れる高校で、憂鬱な毎日を送っていた落ちこぼれの野花三葉は、ある日の放課後、何者かに階段から突き落とされ、命を落としてしまう。「もっと好きに生きればよかった」-後悔する三葉の前に白猫の姿をした天使が現れ、あと六ヶ月だけ時間をくれるという。かくして、三葉は六ヶ月の“余命”を手に入れるのだが!?第1回「モーニングスター大賞」受賞作!
階段から落ちて死んでしまったものの、猫の姿をした天使シラタマに余命六ヶ月を与えられた三葉は、悔いのないよう充実した毎日を送っていた。気がかりなのは、自分を階段から突き落とした犯人は誰なのかということ。文化祭の準備に奔走するなか、とうとう三葉は犯人の手掛かりを掴むが、三葉の“時間”も残り僅かで…。ついに涙と感動のクライマックス!第1回「モーニングスター大賞」受賞作。
自転車のチェーンが外れて花屋「ゆめゆめ」の店先に頭から突っ込んでしまった蕾は、それをきっかけに秘密の力を持ってしまってー。そんな蕾が、フローラル王子と呼ばれる店員の咲人と、魔王と呼ばれる店長の葉介と一緒に、花屋「ゆめゆめ」でバイトしながら、お客様のトラブルや事件を、お花を使って解決します!少し不思議でちょっと泣ける、読めば必ずほっこりとした気持ちになれる物語です。
お花屋さんを舞台にお悩み解決!ほっこりお仕事小説!乗っていた自転車のチェーンが外れた蕾は、花屋の店先に並べられた花に、盛大に頭から突っ込んでしまう。それ以来、蕾は誰にも言えない、秘密の力を持ってしまった。そんな蕾が、天然王子な店員の咲人と強面店長の葉介と一緒に、花屋「ゆめゆめ」で働きながら、様々なお客さんと花を相手に、謎や事件を解決します!少し不思議でちょっと泣ける、優しい気持ちになれる物語。「第2回お仕事小説コン」特別賞受賞作