小説むすび | 著者 : 至道流星

２０年以上引きこもりニートとして社会で一切の功績を残してこなかった男・不動天馬。ネトゲに入り浸り、「神」を自称して失笑を買うそんな男の元についにその時はやって来た。ネット上で披露した知性が注目を集めた彼は大国に拉致されてしまったのだ。「俺を手駒にしたいのならば、大統領の椅子を用意しろ」どこまでも傲慢な天馬に周囲は呆れながらも本当に弱小国の大統領の座を用意。特技はネトゲ、性格は最悪。誰もがその能力に疑問を持つ絶対的逆境。だがそれは、歴戦のネトゲで「神」を自称してきた男が現代世界に爪痕を残すほんの序章に過ぎなかった。本気を出してないだけの全ての人に贈るアラフォー引きこもりからの超痛快現代建国戦記！

ライナーはずば抜けた知力と胆力わ持ちながらも、酒とギャンブルに狂う破滅的な軍人。そのあまりにも軍人らしからぬ最悪な態度ゆえ、ヴァストファリア王国軍内でも鼻つまみ者だった。しかし、窮状の中で新女王となったコルネリアが彼に白羽の矢を立てたことで、立場が激変。周辺国に全方位で宣戦布告をした新女王のギャンブルの片棒を担がされ、いきなり軍の司令官に抜擢されてしまう。軍内部でも大いに反感を買い、敵国にも全力で喧嘩を売られるライナー。だがそれは、後の大英雄が国家の存亡をＢＥＴし、周辺国を相手に展開する戦場の大博打のほんの序章に過ぎなかった。