著者 : 花恵ヨシ
虹を蹴る虹を蹴る
青空のかなたへ、大きな弧を描くーー央学高校ラグビー部の奇跡 かつて強豪と謳われた央学高校ラグビー部は、 いまや勝ちなし、メンバーすらも集まらない危機に瀕していた……。 「来るんじゃなかった……」倒れた母親に代わり、 部員たちが暮らす白虹寮の代理・寮母になった山田瑞希にも、 覇気のない少年たちにしか見えなかった。 ーーあのプレイを見るまでは。天才肌のスタンドオフ・逸哉と人知れず努力を重ねるウィング・龍之介。 それぞれの夏に心揺さぶられる瑞希。 いつしかラグビーへの想いが、前へ進むことを躊躇っていた三人を変えていきーー? 第一話 四月の終わりーー 心奪うような、その独走 第二話 五月の扉ーー どれほど雨が降ったとしても 第三話 八月の夜空ーー 二人を載せた脆い天秤 第四話 十一月の決戦ーー 虹の軌跡のその果てに
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