著者 : 草薙刃
「抜き手の繰り出し方が甘いぞ!自分の指が逆方向にひん曲がって無様に転げ回りたいのか、一等兵!」アリシアには春から領主代行としての任が与えられる。政務、軍事両面を鍛えるため、アベルの訓練もまだ続いていた。今後は財政面も独立すべく王都での商会経営に当たりを付けたあと、二人は視察も兼ねて国境を守る母の元へと向かった。だが彼らを待っていたかのように、遊牧民アンゴール軍が攻めてくるー!アルスメラルダ公爵領軍とともに出撃する海兵隊チーム!民に平和と安寧をもたらすために!!
「お嬢様!たった今この時より、貴様はこの地上で最下等の生物に格下げとなる!」ヴィクラント王国第二王子ウィリアムから婚約破棄された公爵家令嬢アリシアに、罵声が浴びせられる。その声の主は従者アベル、正確には彼と同化したアメリカ海兵隊カイル・デヴィッドソン少佐のものだった!婚約破棄に絶望したアリシアが破滅を迎える前に、“クソッタレの殺戮兵器”へと仕立てるため新兵訓練を施す。並み居る政敵どもをなぎ倒し、国家に平和と秩序をもたらすために!!電撃の新文芸2周年記念コンテストスカッと爽快、勧善懲悪!部門大賞作品。
地獄で霊魂大量消失事件が起きた。魂魄妖夢は四季映姫より原因の調査を依頼され、小野塚小町とともに幻想郷へ赴く。その夜、奇妙な武器を携えた亡霊から襲撃を受けるが、魂魄家に伝わる白楼剣によって鎮圧に成功。亡霊の武器は外の世界より流れ着いたものではないか、そう推測したふたりは、森近霖之助を訪ねることにした。そして推測通りーそれ以上の恐るべき危機が幻想郷に迫っていた。
数多の戦場を駆け抜け“死に狂い”と恐れられたユキムラ・クジョウは、故郷の命により聖剣の勇者一行の魔王討伐に参加させられていた。そんなある日、魔王の軍勢を退けたところで勇者から突如としてクビを宣告されてしまう。しかし、懲りずに「さっさと大将首でも取るか」と考えたユキムラは、どこか間違った思いのまま魔王城へ単身殴り込み、勝手に魔王を討ち滅ぼしてしまった!?そして、使命を果した彼は故郷に戻らず、自由な生活を謳歌しようとするのだが…。“死に狂い”に平和など似合わない、魔王が消えた世界で新たな脅威を“斬り”拓く!