小説むすび | 著者 : 荻原魚雷

著者 : 荻原魚雷

四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】

時間に追われる現代人よ!怠け者で何が悪い!?   四十歳を迎えた小説家・本間宗介は、ロシアの小説『オブローモフ』の主人公のように「怠け者」として生きることを望んでいた。しかし、妻子とともにマンモス団地に暮らす彼に、そのような生活は許されない……。父親として大人として逃げられない数々の日常の「事件」をユーモラスに描いた著者初の長編小説。50年前の連載時に掲載された山野辺進による15点の挿画を再録!   「みんながみんな立派な大人になるわけでもない。そういうことを知っておくのは、心おだやかに齢を重ねていく上で、とても大事なことだ」--巻末解説:荻原魚雷(文筆家)   ▶︎オブローモフ【Oblomov】:ロシアの作家ゴンチャロフの長編小説。1859年発表。貴族青年の主人公オブローモフの、才能はあるが無気力で怠惰な余計者の生活を、進歩的な娘オリガとの恋愛を通して描く。以後、オブローモフの名は怠け者の代名詞となった。(以下略)--『大辞林」第三版より ◉もくじ ●四十歳のオブローモフ  《眠り男》の眼  マンモス団地の日常  誕生日の前後  旅の空  根無し草  前厄祓い  捨て犬   後記 ●解説『大人になりきれない大人のための教養小説』荻原魚雷

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