著者 : 葉月奏太
結婚まで考えていた相手も去り、おまけに会社もリストラされ、散々な四十五歳独身男、深坂。ようやく再就職できたものの生きがいもない毎日。そんな深坂の唯一の潤いといえば、隣の家の清楚な奥さん、真由子と交わす毎朝の挨拶だ。やがて夫が単身赴任中で男手がなく困っていた真由子と睡蓮の鉢がきっかけで親しくなった深坂は、ついにその甘やかな肉体を手に入れ…。真由子の中で眠っていた『女』が一気に芽吹き、睡蓮の如く開花してゆく…。
結婚まで夢見た恋人が突然消えた。金持ち男と街を出ていったと聞かされた三沢亮二は必死で後を追うが、屈強な用心棒に叩きのめされ、なけなしの全財産を奪われる。意識を取り戻した亮二の前に謎の美女・彩子が現れる。「あなたを五百万で買ったの」-彩子に性技を仕込まれた亮二は、憎き仇に復讐し恋人を取り戻すため、色と欲の裏階段を駆け上り始める。日刊ゲンダイで話題を呼んだ超人気ハードエロス、待望の単行本化!
写真専門学校に通う奥野弘志はヌード撮影実習で興奮のあまり失神してしまう。気落ちして地元商店街に逃げ帰った弘志の目に見慣れぬ惣菜屋が飛び込んでくる。「いらっしゃいませ」。優しく微笑むエプロン女性は、実家の写真館に長らく飾られていた憧れの振袖美女・麻奈美だった。今は若後家の身だという彼女に童貞の弘志の心は一気に傾いていく。週刊実話で大人気を博した連載、ついに単行本化!
予備校生の長岡雄治は、美しき継母・詩織への恋心に耐えかね、父の海外転勤を機に「勉強に集中するため」と理由をつけて安アパートでひとり暮らしを始める。だが、心配した詩織は足繁く雄治の元に通い、エプロン姿で健気に世話を焼く。六畳一間に満ち溢れる甘い汗の香り、誘うように揺れる胸の膨らみ。童貞の雄治は、淫欲を悟られまいと、必死で取り繕うがー。人気急上昇作家が贈る、甘く切ない背徳官能。
「おまえは今日から七代目の夜這い屋だ」。郷里に帰省した大河内和夫は、父親から唐突に告げられる。村の平和は女たちの身体を鎮めることからという考えのもと、庄屋の末裔である大河内家の当主は代々「夜這い屋」という裏稼業を担っているというのだ。否応なしに跡を継いだ和夫だったが、実は未だに女を知らぬ身で…!?日刊ゲンダイで圧倒的支持を得た人気連載、待望の書籍化。