著者 : 藍藤唯
おっさん、不労所得で帝国を導く2おっさん、不労所得で帝国を導く2
かつては帝庁にその人ありと謳われた有能な若手魔導師。 現在は不労所得を原資に、趣味に邁進する怠惰な地方領主。 ーーその名は、リュウ・クレソン。 教え子達が持ち込んだ無理難題を解決し、再び悠々自適な生活に戻っていたリュウ。 そんな彼の元を、クルーエルの秘書にしてかつての後輩、ヘレーネが訪れる。 聞けば、イルミーナ、ラピス、パテルの3人で立ち上げた航空輸送事業に関わる仕事でクルーエルが忙殺されており、最終的に全てへレーネに任されることになったのだという。 そこで「先輩が3人をほっぽり出して辞めたのが悪いんです!」という暴論をひっさげ、問題解決の依頼に来たというのだが……。 「先輩、働かずに食べるご飯は美味しいですか?」 「逆に、働くと疲れちゃって味覚鈍らない?」 それでも絶対に働かない! 不労所得で自由に生きたい全ての人に捧げる禁労系ファンタジー第二弾!
おっさん、不労所得で帝国を導く(1)おっさん、不労所得で帝国を導く(1)
帝庁に勤め、同僚からも好まれ、皇帝の信も厚い若手魔導師・リュウ・クレソン。 しかし、彼を良く思わない一派から政争を仕掛けられ、左遷されてしまった。 新たな赴任先は小麦農園。余りの落差に落ち込む……こともなく、「食いっぱぐれないし趣味に没頭出来る」と考えたリュウは、有り余る時間と、なにもしなくても上がってくる農園からの不労所得、さらにいくらでも手に入る小麦を使い、趣味の料理を追求し始めた。 ついでとばかりに、暇つぶしに王都で屋台を始め、時折遊びに来る教え子達の成長を楽しみに見守りながら悠々自適な暮らしを楽しんでいるリュウ。 ーーしかし彼は知らない。教え子達の働きによって、自らの名が今も帝庁に響いていることを。 そしてーー教え子たちを使って背後から政治を操っていると噂されていることさえも。
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