小説むすび | 著者 : 西山麻由子

著者 : 西山麻由子

若き女流詩人のバラッド若き女流詩人のバラッド

愛媛県松山市の高校に通う高校生の里美には、まだキスもしていない彼がいる。受験勉強から逃れるように彼との幼く清い恋にのめりこむ。ゲーテを愛し、恋を謳歌するも大学受験に失敗。彼は広島大学に進学し、自身は予備校に進む。彼と別れる前の日、美里は自室で彼と初めてのキスをする。どこまでも純潔で男女の愛も性も知らなかった。 予備校での授業は面白く、奥深い学問に美里は目覚める。一日11時間ほど勉強する美里。女子では一番、全体では五番以内の成績をキープする。 夏になり、一人の男子予備校生Yが現れ、美里に近づいてくる。成績は三番以内のYに対し、密かにライバル意識を持っていた美里はYとのデートをOKしてしまう。男とは意識せずに、祭りや喫茶店や公園で会う日々。Yを男友達として信用していた美里だったが、突然Yにキスされ男として認識する。そして公園でYにいきなり襲われる。大事には至らなかったものの、純潔な美里はYに対して不快な気持ちを抱く。Yは美里に謝り、手紙に男の気持ち、美里と結ばれたいのは自然な欲求だと説明してくる。美しい友情で結ばれていましょうと返事する美里。男女の愛が全くわかっていなかった。性と純潔の間で揺れる美里。苦悩する美里の将来は? 一 〜 二十一 あとがき

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