著者 : 谷治宇
へんこつへんこつ
凶賊「六道丸」に、大坂の庶民が脅かされていた文政三年ー。豪商・杣屋徳兵衛は奉行所とつるみ、御政道をねじ曲げていた。捨訴からその実態を知った若き与力・大塩平八郎は、その不正を暴くべく、放蕩息子の久代助を捕えるが…。男も惚れる快男児を、気鋭の著者が描く新たな代表作登場!
さなとりょうさなとりょう
明治六年(一八七三年)秋。江戸城堀端に近い桶町の、北辰一刀流千葉道場を訪れた一人の女によって道場主の娘「さな」の災厄は始まった。女はかつてこの道場に通った土佐藩士、坂本龍馬の妻「りょう」と名乗ったが、さなはその龍馬の許嫁だったからだ。決して出会ってはならない二人の女が出会い、やがて、維新の闇に隠された事件の謎と巨大な陰謀が浮かび上がってくる。反目し合いながらも共に真相を追う、二人の前に現われた意外な黒幕の正体とは!?
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