著者 : 豊田旅雉
新聞復権新聞復権
花形記者の辞表に隠された真実を追え!--密命を帯びた主人公が目にした政界汚職事件の全貌。将来の幹部候補と目された地方紙の社会部キャップ・岡部が突然退職する。理由を探るよう命を受けた花村を待つ激動の日々。元新聞記者が問う〈記者の誇り〉とは? 0 記者と喫煙所 1 辞表と密命 2 二日前の殺人事件 3 取材規制と謎の絵 4 足で稼いだネタ 5 人間国宝の目 6 麻薬の人 7 慰留のリミット 8 キャップの年賀状 9 最後の慰留 10 東京左遷 11 岡部の机 12 営業マン・花村 13 コロナと解散と 14 議員秘書 15 緊急告発 16 ブリューゲルの遺言 17 壁耳 18 新聞人 19 記者の背中
熱鷹熱鷹
千秋国際空港で大型旅客機が爆破された。県警捜査一課の内藤は初動捜査に当たるが、捜査本部は手口から国際的なテロと断定、テロを専門に扱う公安部に捜査の主導権を奪われてしまう。捜査の本筋から外された内藤には、無数にある防犯カメラ捜査が割り当てられたが、空港内のありとあらゆる風景を記録していたはずのカメラに、犯行の様子を記録したものは一つもなかった。本当に国際テロ組織による犯行なのか。四十年前の開港前夜、空港反対派による過激な反対運動があったが、今はもう、その火は完全に消えている。関連はないのか。もし反対派なら、今さら何に反対しようというのか。内藤が頭を悩ませる中、厳戒の警備態勢をあざ笑うかのように二機目が爆破されるーーーー
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