著者 : 赤羽建美
「学校には悪い大人がいる」そう言い残して辞めていった後藤先生。あたしたち、何のことかさっぱりわからなかった。ところが次の日の朝、英語の岩根先生が密室状態の音楽室で殺された…。怪しいのは岩根先生とつきあっていたハンサムな森川先生、それにPTAの綿引会長。あたし・南子は早速、事件解明に乗り出した。…でもコアラ先生、犯人について何か知っているんじゃないかしら?
OL探偵の花子クン、今回は体当りの突撃精神でナント、ソープランドに潜入しちゃったのだ。ドッキリするような行動をしても、とってもかわいい花子クンに、刑事たちもついウットリ。ストーリーは東京の名所案内も兼ねていて、新東京も、旧東京も一読すればすっかりのみこめちゃうのだ。花子は鎌倉住いの新東京人だが、古い東京の良さにもふれてみようと頑張っちゃう。果してシリーズ第2回の花子探偵の活躍ぶりとは?
あたしこと春田南子は憧れの清水先輩に頼まれて参加したハロウィーンの仮装パーティーで殺人事件に遭遇してしまったの。被害者は先輩の知り合いの女子大生。ところが、先輩、突然、あたしに一緒に来てくれって尾行の北野刑事たちをふりきると上野駅から寝台特急『北斗星』に。あたしちょっぴりドキドキ。もしかしたら何かが起きるかもって秘かな期待…そして起こったの。またまた殺人が。
2068年。チャンネル40のTVレポーター、オカダノブヒコは20世紀末のドキュメンタリー番組を企画したが、トップには受け入れられず、その理由については言葉を濁されるだけだった。何か割り切れないものを感じたノブヒコは、1988年へのタイム・トラベルを敢行した。そこは、80年前のトーキョー、武道館。ジョージ・マイケルのコンサートに熱狂する少年少女たち。2068年のコンピューター・ディスコでは体験することのできない若者たちの健康的なエネルギーに包まれながら、一緒に踊り出したノブヒコに、隣の席の女が囁きかける。「あなたは、狙われている」-1988年という“過去”のもうひとつの都市で着々と進行する恐怖のプロジェクトとは“何”?
昼はOL、夜は探偵ー二足のワラジを履く花子はユニークなキャラクターで難かしい事件に体当り。南条・青野の両刑事を向うにまわして今夜もファッショナブルに町をゆく。日比谷、東京ドーム、代々木公園と東京再発見を兼ねた犯人さがしの末、事件は意外な結末を迎えた。キスより刺激的な、思いもかけない真犯人に迫る花子探偵の初仕事。
あたしがバイトしている巨大迷路で、殺人事件が起こった。さっそく明石刑事と北野刑事がやってきて、事件解明にのりだしたが、迷路での行き止まり殺人(一種の密室殺人)なので、2人ともお手上げ。殺されたヒトは食品会社の社長さん。あやしい人物が次々と浮かんだ。そんな時、あたしに声をかけたのが死んだヒトの息子の正紀クン。憂いを含んだ目ーあたし好み、もう協力しちゃう…。
清水先輩に会えないあたし(南子)は、なんとなく失恋気分。ま、あたしに惚れている遠藤クンがいるからいいか。今度の事件は、見知らぬ男のコから星型ペンダントをもらったのが発端だった。続いて公園での焼身自殺を目撃。遺書には、星のマークが無数に描かれているだけ。星のマーク、何か事件に関係ありそう、と思っていたとき、ペンダントをくれたコが電車に飛び込み自殺。どうなってるの?
あたし(南子)は、漫画家大空虹子先生のところで、アシスタントのアルバイトをしている。事件は先生のお使いで行った先で起こったの。先生の担当編集さんが殺されていた。もうびっくり。密かに恋している清水先輩、いつもあたしの前に現れる遠藤クン、北野刑事、赤石刑事、そしてあたしの5人は、真犯人さがしに取り組んだ。犯人の目星はつかない。そんな時、続けて仕事仲間の雅美さんが…。
世界的人気のロックグループ〈ホラーバンド〉の東京公演中に、リーダーのミッキーが首を刎ねられて殺された。2日前には同バンドの公演中に、浮浪者の源さんが会場で殺されている。二つの事件に共通項はあるのか?目茶苦茶警部補の南条寿太郎は、なぜかホテトル嬢の香と組んで犯人捜査に乗り出した。が、2人を嘲笑うかのように、バンドのメンバーが次々と殺されていった。怒りに燃える南条の、見るももどかしい捜査から浮かび上がったものは…。抱腹絶倒のギャグ満載で贈る“お笑い警部シリーズ”第3弾!