著者 : 赤野用介
富士御殿場での激闘から数日。やむなく撤退を強いられた一樹は協会に呼び出されていた。そこで要請されたのはー秘伝呪具のための素材集め!?復活した荒ラ獅子魔王に対抗するには“真の天狗の羽団扇”での戦力強化が必須。それには強力な鳥妖怪の風切羽が、五行の属性に偏りなく多数必要なのだという。高難易度かつ全国を飛び回る依頼にも、“魂の浄化を進めるのに魔王は邪魔だからな”とやる気十分!地脈を取り込んだ大森山の怪鳥や仏の遣いたる鳥海山の霊鳥など、一筋縄ではいかない相手も難なく攻略していく!だが、順調な滑り出しも束の間、火行と水行の妖鳥探しが難航してしまい…?「主様なら、神も仏も楽勝ですよね?」とある陰陽師が地獄から返り咲く無双萬屋、第四弾!
百足神の討滅から半月。魂の浄化のため妖怪退治に奔走する一樹の次なる試練はー弟子育成!?高校の陰陽同好会の実績作りのために、会員を国家試験で上位合格させねばならないのだ。龍神の娘・柚葉はまだしも、妖狐のクオーターの香苗は陰陽術の素人で一般人と変わらない。残り二か月もなく普通なら諦めるはずが、なぜか一樹は自信満々!式神用に雪女を捕らえたかと思えば、三尾の気狐が君臨する豊川稲荷で歌唱奉納を行い呪力を超強化。持てる力と伝手を使って教え子たちを怒濤の勢いで鍛えていく!だが、三次試験にて二人が神童と名高い五鬼童凪紗と急遽戦うことになり…!?「一人前にしてくださいね、お師匠様?」とある陰陽師が地獄から返り咲く無双萬屋、第三弾!
自らの陰陽師事務所の開業から一月、一樹は満足顔だった。紫苑の実家・五鬼童家から恩返しとして持ち掛けられた依頼により懐も潤い、A級陰陽師への昇格も果たしてまさに順風満帆なのだ。だが、その規格外の力に目を付けた政府から、無理難題が舞い込んできた。その内容はー瀬戸内海を占拠する村上海賊の大規模怨霊集団の調伏!?おまけに最上位の陰陽師全員が見に来るという。“国から睨まれて、魂の浄化に支障が出ては堪らない”と、面倒な権力者たちに溜息をつきつつも、妖怪退治に手抜かりなし!仲間を従え、強者揃いの式神を手に、いざ前代未聞の海戦へ!「幽霊船退治、楽しみましょう?」陰陽師少年が地獄から返り咲く無双萬屋、第二弾!
人違いで地獄に堕ちた賀茂一樹は、怪異跳梁する世界に転生して禊をすることに。染み付いた“穢れ”目当てに妖怪が寄ってくるらしいがー式神たちからもやたらと慕われてしまった!?愛が重めの山姫、誘惑上手な天狗の末裔、愛人志望の絡新婦などなど。閻魔大王から得た膨大な神気のせいか、集まるのは超強力&癖のある奴らばかり!そんな彼らに困惑させられつつも、魂の浄化をしたい一樹にとってはこれ幸い。上級妖異を次々と討伐し、その名を轟かせていく!一方、その異常な力は陰陽師協会からも目をつけられてしまい…?曲者揃いの妖怪を従え、魑魅魍魎を余裕で調伏!とある陰陽師が地獄から返り咲く無双萬屋、開店!