著者 : 遠原嘉乃
七まちの刃七まちの刃
堺で代々刃付けと呼ばれる研ぎの工程を担っている一家に生まれた凪。鍛治が打った刃物を研いで鋭くするだけではなく、古い刃物を研ぎ直すこともある。ある日、凪のもとにひとりの少年が訪れる。彼は、真ん中で折れた包丁を研ぎ直してほしいと依頼するが、そこには秘密が隠されていた。くたびれた刃物も、隠された持ち主の想いも、凪の手によって研ぎ直されていく。
化けてます こだぬき、落語家修業中化けてます こだぬき、落語家修業中
上方の落語家・木の葉亭枝鴬の孫娘である梓は困惑していた。なぜなら祖父が数十年ぶりにとった弟子が、たぬきだったからだ。いくら人間に化けられるとはいえ、たぬきが落語家を目指すなんて聞いたこともない。こだぬきは代金を木の葉で支払ったり、飼い犬のクロに追い掛け回されたり、失敗ばかり。しかし、慣れない生活に戸惑いながらも落語家になるため一心不乱に頑張るこだぬきに、いつしか梓は心を打たれー。読めば心が温まる青春落語ものがたり。
騎士団付属のカフェテリアは、夜間営業をしておりません。(1)騎士団付属のカフェテリアは、夜間営業をしておりません。(1)
騎士団にある付属のカフェテリア。ロビンは、そこの料理長。ある晩、居残っていたところ、空腹の騎士団団長・サラがやってきた。残業帰りで空腹のサラに、ロビンは料理を振る舞う。やがてそれは毎夜毎夜の習慣となり、いつしかふたりの距離は縮まるがー。第3回「なろうコン大賞」受賞作!!
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