著者 : 遠坂八重
死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者はーー部下、全員。無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28 歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の”限界会社員ミステリ”!********知りたくなかったこんな真相なら。仕事で疲れ、心が死んでしまったら、人は悪魔になってしまうのか。限界が悲劇を起こす。がんばれよ、青瀬。ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん限界アラサー会社員・青瀬は、きっとあなたの近くにもいる。予想を裏切り続ける展開に振り回されるべし!啓文社岡山本店 三島政幸さん超絶パワハラ上司。いつまでも終わらないたくさんの仕事。そんな環境を諦めて死んだ目をしている同僚たち。どうして私はこんな救いようのない会社にいるのだろうか………?絶対に働きたくない職場で繰り広げられる人間模様の渦に、あなたの理性が試される。ぜひ最後のページまで見届けてほしい。大盛堂書店 山本亮さん雪に閉ざされた山荘じゃなくても、絶海の孤島じゃなくても、ヒトを極限状態に陥らせることはかくもたやすいものか……。思い込み厳禁の社畜ミステリ!!佐賀之書店 本間悠さん何のために働くのか。自分の居場所はどこなのか。生きることが麻痺していないか。人の命の尊さを問い、社会問題への警鐘を打ち鳴らす、課題書だ。紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん職場の人間関係がこんなにもおぞましいとは・・・(怖) タダならぬ空気が全編から漂い、胸騒ぎが止まらない! パワフルにしてハラハラドキドキの展開が最高。これぞまさしく「パワハラ」文学だ!ブックジャーナリスト 内田剛さん限界のその先を見た! 社会への警鐘が軽快に描かれたノンストップミステリー!うさぎや矢板店 山田恵理子さん「逃げる」という選択肢はなく、「このまま生きる」か「死ぬ」かの二択しかない。最初から最後までずっと胸糞悪い。なんなんだこれは。紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん全く展開予測不能! 「そんなブラックな会社一刻も早く辞めて!!」と心の中で叫びながら、どんどん悪化していく主人公を取り巻く状況と、積み重なる微かな違和感に不穏さを感じつつ、一体どう着地するのかとハラハラし通し!ジュンク堂書店旭川店 松村智子さん加速する人間不信が最後まで止まらない悪夢の転落劇。一気に読ませていただきました。ときわ書房本店 宇田川拓也さん
鎌倉にある名門・冬汪高校二年の滝蓮司は、眉目秀麗だが変人の卯月麗一とともに生徒や教師からの様々な依頼を解決する“学内便利屋”活動にいそしむ。よく晴れた秋の日、“凄惨な動画”がSNSで注目を集める。蓮司と麗一は、動画内で自殺を図り何者かを告発した男子高校生・円城寺蒼と交際していた少女・田崎菜月から、ある依頼を受ける。-蒼は何者かに脅迫されていたのではないか。真実を知ろうと調査を進めるふたりは“人の闇”と直面する。良妻賢母と評判の、蒼の母親・貴子、お嬢様学校に通っているはずの菜月、同級生から慕われていたという蒼自身にさえも、仄暗い噂が…。さらに事件は過去へもその業火を広げてゆく!
鎌倉にある名門・冬汪高校二年の滝蓮司は、眉目秀麗だが変人の卯月麗一とともに、生徒や教師から様々な依頼を受け解決する“便利屋”として活動している。ある日、道を歩けばスカウトが群がり、学内にファンクラブすら存在する超絶美少女・藤宮美耶から、蓮司はある依頼を受ける。美耶は双子の妹・沙耶とともに、狂気さえ感じさせる母親によって、異様すぎる管理下に置かれていたーまるで“人形”のごとく。蓮司と麗一がその依頼を引き受けたがゆえ、惨劇の幕は開く!舞台は、双子の姉妹とその母が住む白亜の豪邸。ふたりは特異な家族にまつわる、おぞましい事件の真相をひもといてゆく。第25回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。