著者 : 鉄雄
北海道・旭川。冬の川で、僕、正太郎は櫻子さんと、無残なご遺体を「拾った」。けれど彼女となら、そんな日々すら続けばいいと願ってしまう。そんな僕のもとに、新聞記者の八鍬士という人が現れた。事件に遭遇しがちな僕らを怪しんでいるらしい。彼は櫻子さんに、美しい頭蓋骨の写真を見せた。事故の被害者が持ち歩いていたという、女性の頭蓋骨。そして僕らに「探偵ごっこを見せてほしい」と言い出し…。櫻子さん真骨頂の物語!!
「お金を返してください」。そう言っては何度もななほし銀行を訪れる南条イネには、認知症の疑いがあって…?監査部調査課個人取引担当ー通称「コトリ班」所属の入行二年目・小林高は日々もちこまれるやっかいなお客様の対応に四苦八苦。俳句愛好会の会計係が通帳を持って失踪?偽造疑惑のある通帳を発見?どれも一筋縄じゃいかない事情があるわけで…?
得意先とトラブルを起こし、営業部から監査部に異動になった、ななほし銀行入行一年目の小林高。ところが異動先は、監査部なのに普通の監査はやらない(?)個人取引担当ー通称「コトリ班」。配属されたはいいものの、舞い込む「要・調査事項」は予測不能の出来事ばかり。銀行から出た偽札?毎回使えなくなる通帳?どれも一筋縄じゃいかない裏事情があるわけで…?
北海道・旭川。平凡な高校生だったはずの僕、館脇正太郎の周辺は、近頃何かと騒がしい。九条家に、盗聴器がしかけられていたのだ。まさか、あいつが…。しかし櫻子さんは、恥じることは何もないからと、それを外そうとはしなかった。そんな中、僕たちはばあやさんの故郷であるぬかびら源泉郷に旅行に行くことに。しかし、湖の近くで若い女性の遺体を見つけ…。史上最高に奇妙で美しい名探偵櫻子さんと僕の物語、最終章開始!!
北海道・旭川。姿を消した幼子・いいちゃんと、友達の鴻上百合子を追って、櫻子さんと僕、正太郎は、ある場所に辿り着く。けれどようやく見つけた鴻上の言葉を聞き、僕は絶句した。「貴方のことが、世界で一番大嫌い」そして彼女は、僕にとっての絶対的な秘密を突きつけて…。(「わたしのおうちはどこですか」)ほか、ハロウィンにまつわるほろ苦だけど甘酸っぱい物語を収録。運命的バディ、櫻子と正体郎が贈る必読キャラミステリ!