著者 : 鉄雄
北海道・旭川。 冬の川で、僕、正太郎は櫻子さんと、無残なご遺体を「拾った」。 けれど彼女となら、そんな日々すら続けばいいと願ってしまう。 そんな僕のもとに、新聞記者の八鍬士(やくわ まもる)という人が現れた。 事件に遭遇しがちな僕らを怪しんでいるらしい。 彼は櫻子さんに、美しい頭蓋骨の写真を見せた。 事故の被害者が持ち歩いていたという、女性の頭蓋骨。 そして僕らに「探偵ごっこを見せてほしい」と言い出し……。 櫻子さんが、美し過ぎる頭蓋骨の謎を解く!
「お金を返してください」。 何度もそう言ってななほし銀行を訪れる南条イネには、認知症の疑いがあった。 担当することになったコトリ班はイネの自宅を訪問するけれど、何度も同じ話を繰り返され、どうにもらちが明かず……? 監査部個人取引担当ーー通称「コトリ班」所属の入行2年目・小林髙は、 イケメン班長の矢岳、クールビューティーの先輩多岐川とともに、日々もちこまれるやっかいなお客様の対応に四苦八苦。 ネットオークションでかかわった人から何度も間違いでお金が振り込まれる? お客様の一万円札をシュレッダーにかけてしまった? 俳句愛好会の会計係が通帳を持って失踪? 偽造疑惑のある通帳を発見? どれも一筋縄じゃいかない事情があるわけで……?
地域密着型の地方銀行・ななほし銀行に入行一年目の小林髙(たかみ)は、顧客をクレイマー化させて支店に迷惑をかけてしまったことを気に病み、辞職をしようかと考えていた。 ところが、二年目の年度初めに支店から本部へと異動になった。部署は監査部。しかも個人取引担当ーー通称コトリ班への異動。 メンバーは三十代半ばの矢岳瑛一(美形だが考えが読めない)、きれいだが愛想のない多岐川千咲(数歳上のはずだが怖くて年齢が訊けない)など、クセの強い人たちばかり。 そんな中で、偽ドル札や、すぐに読み取れなくなる通帳など、様々な顧客トラブルに巻き込まれて!? お客さまは神様……じゃないから本当に大変です。
ばあやの故郷で、温泉郷のぬかびらに行く事にした櫻子さんと僕、正太郎。タウシュベツ橋梁が有名な美しい場所だけど、湖の近くで若い女性の遺体に出会い……。クマも出るって勘弁してよ!! 第14弾!
北海道・旭川。姿を消した幼子(おさなご)いいちゃんと、 友達の鴻上百合子を追って、 櫻子さんと僕、正太郎は、ある場所に辿り着く。 けれどようやく見つけた鴻上の言葉に、僕は絶句した。 「貴方のことが、世界で一番大嫌い」 そして彼女は、僕にとっての絶対的な秘密を突きつけ……。 (「わたしのおうちはどこですか」) ほか、ハロウィンにまつわるほろ苦だけど甘酸っぱい物語を収録。 運命的バディ、櫻子と正太郎が贈るキャラミステリ!