著者 : 長井短
ほどける骨折り球子ほどける骨折り球子
妻の球子は俺を庇って骨折ばかりする。俺も球子を守りたくて夫婦で“守りバトル”に没頭する。ある日、勤め先に俺が会社の金を横領していると電話が入りー。-「ほどける骨折り球子」。無名モデルのキヌは、映画の撮影で粗雑な扱いを受ける中で、女の幽霊が見えるようになり…。「見えない存在」にされてきたふたりが革命を起こす!-「存在よ!」。“奇想天外、だけど愛おしい。不均衡な関係性に縛られた心を解き放つ傑作!
私は元気がありません私は元気がありません
ピン留めできない今に抗いもがいた先に直面する生への恐怖、価値観を「アップデート」できない女子高生が「暴力的」な恋に落ちた数時間、学生時代の親友とのどうしようもなくしょうもない交流。全三篇。長井短にしか描けない言葉が躍る、恋と友情、怒りと怠惰の小説集。
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