著者 : 門田充宏
時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー
創元SF短編賞正賞・優秀賞(佳作)受賞者が勢揃い。〈時間編〉では松崎有理(第一回正賞)、空木春宵(第二回佳作)、高島雄哉(第五回正賞)、門田充宏(第五回正賞)、石川宗生(第七回正賞)、久永実木彦(第八回正賞)、八島游舷(第九回正賞)の七名が競演。正統派のタイムリープものから、古典落語をモチーフにした幽霊譚、VR世界での”引っ越し”騒動まで“東京創元社生まれ”の気鋭・新鋭作家たちが贈るアンソロジー。
追憶の杜追憶の杜
人間の記憶をレコーディングし、他人にも分かるよう翻訳する技術を生みだした会社・九龍。創業者の不二が病に倒れてからも精力的に事業を拡大していたが、記憶データをめぐって起きたいくつかの事件により、世間から非難と疑いの目が向けられていた。九龍に所属する記憶翻訳者(インタープリタ)の珊瑚は、恩師の不二と大切な居場所である九龍を守るため、事件の真相を探ろうとするが……。デビュー作『風牙』に連なる中編集。
風牙風牙
人の記憶を取り出して他人にも理解できるように翻訳する技術が実用化された時代。その技術は特別な力を持ったインタープリタと呼ばれる人々によって実現されていた。珊瑚は優秀な若手インタープリタとして将来を嘱望され、さまざまな背景を持つ依頼人の記憶翻訳を手がけている。しかしその仕事は彼女自身のなかにある埋められない欠落と向き合うことでもあったーー第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる連作短編集。
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