著者 : 阪本博志
シリーズ紙礫16女中シリーズ紙礫16女中
文学で読む、戦後女性の労働史 女中という仕事は、大正後期から昭和線前期にかけて最盛期をむかえ、1970年以降、高度経済成長期に姿をけした。 本書は、一般家庭に住み込みで働いていた「ねえや」、若い独身女性たちが登場する小説作品をあつめた、「女中文学」アンソロジーである。 小説に描かれた女中像に、戦後の女性の労働のあり方や、高度経済成長をささえた若い女性たちの姿を読むことができる。 由起しげ子「女中ッ子」 志賀直哉 「佐々木の場合 亡き夏目先生に捧ぐ」 太宰治「黄金風景」 李泰俊「ねえやさん」 大岡昇平「女中の子」 三島由紀夫「離宮の松」 林房雄「女中の青春」 深沢七郎「女中ボンジョン」 水上勉「ボコイの浜なす」 小島政二郎「焼鳥屋」 解説 阪本博志「小説に描かれた女中像を読み解く」
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