小説むすび | 著者 : 雑木林

俺はイデア王国のイケメン過ぎる第三王子、アルス。“牧場主”という天職を授かったことで辺境に追放されたが、個性豊かな獣人の仲間たちと牧場生活やダンジョン探索を楽しんでいた。そして初めて訪れたダンジョンの第二階層では広大な海を発見！巨大な魔物からは海の幸がとれるし、バカンスするしかないじゃないか！宝の地図も発見し、潜水特化のニワトリを使ってトレジャーハント開始だ！そんな折、牧場では仲間の突拍子もない企みによって抗争が勃発！？何故か牧場の最高戦力であるルゥと俺が死闘を繰り広げることに！しかも俺の秘められし力が覚醒して…あれ？俺の気ままなスローライフはどこへ行っちゃうの！？

俺はとある王国の第三王子、アルス。現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていたが、過労死した後に、何も脈絡もなく異世界転生を果たした。この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、王族ともなれば“軍神”“剣聖”“賢者”とエリートな天職を得るのが常なのだが…しかし、俺が授かったのは、なんと“牧場主”。かくして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりと暮らし始めるのだった。さすがにお先真っ暗…と周囲からは憐れまれたが、実は俺、前世の疲れから、働くのはもううんざりなのだ。新しく使えるようになった牧場魔法は意外に便利だし、ワケありクセありな奴ばかりだけど、領民（労働力）も増えていくし…あれ？もしかして念願のスローライフ、始まっちゃった？