著者 : 霜月えいと
ラドフォード王立魔道学院への入学を果たしたアルは、王直属近衛兵候補の“王家の影”ビクター班や、それを統括する絶対的強者・クレア、本編の主人公である『託宣の神子』たちとの出会いを通じ、この世界での生き方を模索することに。アルの監視役となったヴェーラと共に民衆区の街で活動を続ける中で、身寄りのない子供たちと出会う。明日への希望を見いだせない子供たちにアルは「ある提案」をするが、その光景を目の当たりにしたヴェーラの胸には、ほの暗い過去の情景が浮かび…。果たしてアルは地雷を回避できるのか!?一方、都貴族たちの間では血で血を洗う泥沼の抗争の影が差しておりー。辺境出身の狂戦士、王都でのワクワク新生活は貴族たちの血まみれの陰謀が満載!予測不能な痛快ファンタジー第2弾!
チョーカとの戦争から一年と少し過ぎた後。アーネルから支払われた莫大な報酬とミレイユ達の手伝いもあり、自治領となったウォルでの生活はようやく安定しつつあった。しかし、ウォルでの生活を続けていくためには無視できない問題もある。チョーカ北西部に広がる大森林、通称『はぐれ水竜の巣』。そこは群れからはぐれた竜が占拠しており、周囲の国にとってはいつ竜が暴れるかわからない火薬庫のような場所だった。ソーマは「当代の水の大精霊」として、水竜シズイとその恋人サラスナを森から移動させるため、交渉に向かうのだがー。
この物語は、国家公務員・田中が魑魅魍魎共と交渉ーもとい、物理でぶっ飛ばす、アクションコメディである。人を超越した力を持つ“キジン”と内戦状態にある現代日本。彼らと平和的かつ友好的な解決を目論む政府は、「外務省キジン区域管轄局特別交渉課」を立ち上げた。その労働環境は、課員がお仲間の厚生労働省にチクるレベルの超絶ブラック。そんな誰もが嫌がる仕事を引き受ける男がいた。田中である。いたって普通の、人畜無害な彼は、ハードワークの影響で最強の力(物理)を手に入れたのだ!名刺を渡せば、キジンが吹っ飛び、目にも見えないキジンの攻撃を無傷で避け、銃弾すらも…!?そんな田中、キジンの王・ヴァンパイアの美姫と共に平和を目指して残業代を荒稼ぐ!?