著者 : 風羽洸海
古びた学校、曰くつきの遊園地、山奥の病院、誰も居なくなった集合住宅。…人々に打ち捨てられ、時代の流れと共に世間から忘れ去られた“廃墟”。そこに足を踏み入れた人間が遭遇するものとはー?Web小説投稿サイト「小説家になろう」のホラージャンル約11,000作品から厳選した『首をはねられた君とすり潰された僕』『鬼ごっこ』ほか、書き下ろしを加えた計7作品を収録。様々な廃墟にまつわるホラー短篇集の決定版!
安息を取り戻したナナイスで、夫婦の契りを交わした“竜侯”フィンと“天竜”レーナ。だが、世界には恐るべき“災厄”が迫っていた…。民衆を導く者たちは、人々を救うため立ち上がり、竜に選ばれし者たちは、“古に封じられた闇の眷属”と対峙する。決戦の時ー竜と人の絆が、いま試される!
炎竜ゲンシャスを従え、帝国に反旗を翻したノルニコム女王エレシア。皇帝ヴァリスの命で、圧倒的な兵力で彼女を追い詰める将軍グラウス。そして、ナクテ領には若き帝位継承者セナトが舞い戻った。それぞれの想いが渦巻くなか、フィンら“北部天竜隊”はついにナナイスへと帰還する。(そうだ、ここからまた始まるんだ)再建を誓う時、天竜レーナがフィンにした“お願い”とはー。
天竜レーナと“絆”を結び、はからずも“竜侯”となったフィンはその地位を誇示することなく素朴な日々を過ごしていた。「荒事だ。第八軍団が峠を越えぬように防ぐ」ある晩、突如現われた闇の竜侯・青霧が切り出した依頼。下界と距離を置いてきた彼が、動き出した理由とは。フィンとレーナは国家の争いに巻き込まれていくー。
帝国の衰退期、民衆の生活は“闇の獣”によって脅かされていた。「特命だ。おまえにはこれを届けてもらおう」平凡な青年フィンが託されたのは、遙か彼方の軍団に救援を求める文書。絶望の荒野、暗闇から忍び寄る脅威に削られる心。そんな夜、フィンは不思議な少女と出会うー。