著者 : 馬場信浩
将棋推理 迷宮の対局将棋推理 迷宮の対局
江戸川乱歩はミステリーを「犯罪に関する難解な秘密が、論理的に、徐蕨に解かれて行く径路の面白さを主眼とする文学」と定義した。これはまさに相手の駒の動きを予測し、理詰めで解き明かす将棋の勝負と類似している。事実、推理作家には将棋好きが少なくなく、題材にした作品も数多い。本書は文壇の実力派たちによる白熱の名人戦九局を収めた傑作アンソロジー!
帝国陸軍特務機関帝国陸軍特務機関
「オッペンハイマーを殺る…」と根本がもらした。オッペンハイマーを暗殺しなければ日本を救うことはできない。「高性能爆弾は彼の頭の中にある。それをつぶす」。関東軍上海特殊工作隊米本土潜入ス。
兇弾兇弾
大学教授・芹沢がL.A.の高級住宅地・マリブの自宅で射殺された!第一発見者はロングビーチ郊外で調査事務所を開く日系人・杉岡。だが、彼はなぜか警察に連絡せずその場を去った。杉岡は前夜、元大リーガーが銃撃された現場に遭遇し、芹沢への封筒を託されていたのだ。その封筒の中に隠されていた悪夢の結晶とは!?地元警察からかけられた嫌疑を晴らすため、杉岡は元大リーガーと芹沢の周辺を洗う。そこに浮かび上がる、捜索を依頼されていたある日本人の影。
伊勢-東京殺人海流伊勢-東京殺人海流
ラグビーグラウンドで三本の指骨が試合中に見つかり、全日本代表選手玉沢が死亡した。一方、ラグビー協会理事長早川が数カ月前から失踪しており、発見された指は早川のものと断定された。変死した玉沢の家族を調べ始めた警視庁赤坂署の梶田は早川と玉沢との複雑な人間関係に驚愕し、早川が探し求め、日記に書かれていた人物を追って伊勢へと向かう。やがて、二つの事件を追う梶田が掴んだ驚くべき事実は、伊勢の小さな町から、怖るべき過去を持つ連続殺人犯を浮かびあがらせた-。
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