著者 : 高橋敏也
異なるふたつの世界が、突然の次元衝突によって接触…それぞれの世界のそれぞれの国のバランスが崩れてしまった。精霊の加護を受け繁栄してきた国、トレニティーアも例外ではなかった。精霊との約束が封じられている四つの香炉のうち“風の香炉”が、隣国ダライアンデの傭兵部隊に盗まれ、異世界に持ち出されてしまう。ダライアンデに脅威を抱くトレニティーアは、炎の精霊騎士・レイガハルを香炉奪還の使者として異世界-日本へ送る。が、彼を待ち受けていたのは、ダライアンデが放った凶悪な刺客・三色竜騎兵だった…愛とロマン溢れる感動のアクション・ファンタジー巨編がいま始まる。
内閣調査室の結城浩司とともに、死闘の末ダライアンデの刺客、三色竜騎兵をなんとか退けたレイガハルだったが、盗まれた“風の香炉”の行方は依然として掴めなかった。レイガハルの精霊の力も何故か通じず、香炉探索は難航。悩んだあげく、手がかりを求めるためにいったんトレニティーアへ戻ることにした。レイガハルは結城をともない、再び次元を越える…しかし、彼らを出迎えたのはダライアンデの騎士達だった。日本との次元を繋ぐ“精霊門”のあるマグス王国は、すでにダライアンデに占拠されていたのである。
火星の開発調整地域で見つかった二人の男の死体は、全身きれいにボイルされていた。その死人のひとりは“ジャンク屋”と呼ばれる臓器密売業者だったー。一方、異星からの謎の侵略者・エリミネーターの正体を追い求め、壮絶な死をとげたゴドー中尉の敵討ちをすべく、シン・ムナカタは情報部への転属を願い出たが…。違法な臓器売買と連邦宇宙軍内部にただよう不正の気配。やがて、ムナカタのまえに巨大な敵が現われた。
憧れの地球連邦宇宙軍に海兵隊員として入隊したシン・ムナカタ。だが、弱冠19歳のムナカタの初陣は悲惨だった。火星のポイントに偵察訓練に出た小隊は正体不明の敵の攻撃を受け、ムナカタ以外全滅してしまったのだ。ただ一人生き残ったムナカタ、その生還は絶望的と思われたが…謎の敵・エリミネーターの正体を追うムナカタと、彼を支える宇宙最大の民間総合危機管理請負業者〈ホーリー・スォード〉の活躍を描く。
惑星間戦争以前、人類は宇宙進出に燃え多くの惑星を開拓していった。テラ2もそんな植民星のひとつである。だが、人類の存在すら危機的状況に落としいれた惑星間戦争のため、地球からの船は途絶えーそして、500年の歳月が流れさった。植民グループごとに成立した都市国家は、苦難の開拓時代を経て、成熟の時を迎えつつあったが、植物戦争を契機として、異変が起きた。都市国家のひとつECが隣国のニロスを統合し、圧政下のニロスでは、救国戦線を中心としたレジスタンスが展開していた…。連邦宇宙軍の活躍を描く新シリーズ、開幕。
500年ぶりの地球からの公式使節団を乗せた連邦宇宙の恒星間戦闘宇宙軍ライデンは、テラ2の静止軌道上で待機していた。テラ2での交渉相手は誰なのか?地球連邦議会議員選挙をひかえ、使節団長のトカレフはあせっていた。はやくテラ2の代表者と接触しなければ選挙に間にあわない。一方、ECの独裁者マウザーは独裁政治隠蔽を図り、目ざわりな救国戦線の一掃のため、ニロスに中性子爆弾を打ち込もうとしていた。このミサイル発射を阻止できる人物はただ一人ーその名はヒロト・アカギ、ニロスのコンピュータ・プログラマーであった。
何者かの意志によって異なる次元を転々と飛ばされていくテッド・アマノ。突如、太平洋戦争のさなかの昭和19年に飛ばされたアマノは、四国の善通寺師団に設けられた特設語学研修室に参加していた。美人教師ナンシイの問いかけに持ち前の英語力で受け応えて優秀な成績をおさめ、さらに上海への密使の役目を負ったアマノだが、その最中にも何度か転移を続け、そしていくどとなく命を狙われた…戦時中の日本、中国、さらに未来と多元宇宙を戦場として闘いを繰り広げていくテッド・アマノの活躍を描く「悪夢の戦場」の第2弾。