著者 : 鷹見一幸
恵一たち長距離偵察戦闘艦隊は、第一段階として、銀河系とアンドロメダ銀河の中間地点である矮小不規則銀河へと転移するが……!? 設定協力◎銅大
ケイローン軍の長距離偵察戦闘艦隊に選抜された恵一たち地球軍独立艦隊の20名をはじめとするメンバーは、秘匿された辺境の星系で、奇怪なシルエットを持つ粛清者の旧型戦闘艦に偽装した新造艦の習熟訓練に必死で取り組んでいた。めざすは250万光年離れた粛清者の支配星域、アンドロメダ銀河!一方、太陽系の特別士官学校では、新たに入学した第二期練習生800名が、きびしい訓練の日々を送っていた…待望の第2部、開幕!
太陽系防衛戦の直前の休暇での恵一とロボのエピソードや、荒廃した地球で苦闘する生物回収チームの活躍など、外伝5中短篇を収録
粛清者の侵攻は、従来のやりかたとはまったく違っていた。まず転移する艦数を8隻16隻32隻と倍数で増やしてくる。巡航艦や駆逐艦などの雷撃艦隊だけでなく、大量の機動戦闘艇をいっきに投入する。そして、艦体に鋭い棘のような突起物のある、戦列艦よりも巨大で凶悪なシルエットを持つ戦闘艦を出現させたのだ!“箱船”や脱出船による転移ゲートからの地球人類の避難が進むなか、果たして恵一たちは地球を守りきれるか!?
地球防衛のための援助を得るべく、ケイローンの首都惑星シュリシュクに到着した恵一たちを待っていたのは、“魂の試練”だった。同様の要請を携えこの星を訪れている他の28種族との3回の戦いの結果により、支援の優先順位が決まる!初戦はドローンを相手に戦う団体白兵戦。2回めは、選抜された兵士による機動戦闘艇を使った格闘戦。3回めが、艦隊同士の機動戦であった。果たして恵一たちは、この試練に勝ち残れるか!?
太陽系全域に警報が鳴り響いた。「粛清者襲来!即応せよ。これは訓練にあらず!」ついに怖れていた粛清者の探査機がやってきたのだ。ただちに連邦宇宙軍は迎撃部隊を派遣する。だが、侵入してきたのはただの無人探査機ではなかった。強大な攻撃力を秘めた、二機で一組の強行偵察型探査機を粛清者は送りこんできたのだ!迎撃に向かった哨戒艇二隻はあっけなく撃破され、戦艦を含む即応艦隊が新たに派遣されるが…!?
世界各地で、スペースコロニー建設のための礎となる完全環境都市や、防衛の要である宇宙基地が急ピッチで建造されるなか、教育コロニー・アルケミスに設置された士官学校でも、有坂恵一をはじめとする教官の指導のもと、練習生が厳しい訓練を続けていた。ドローンを相手にした各個人の機動戦闘艇訓練、練習生総当たり戦、教場単位の集団戦闘訓練…そんなさなか、“教導者”は突然、訓練を前倒しにすると発表するが!?
蒼橋星系から紅天艦隊が本国へと帰還し、ようやく平和が訪れたとだれもがほっとしたその時、撤収した敵艦の数が合わないことが判明した!4万トン級の大型艦1隻と小型艦6隻からなる“L”破壊をもくろむ紅天特務部隊を阻止すべく、義勇軍は奮闘するが…蒼橋騒乱決着までの顛末と、その3年後、連邦宇宙軍を退役したムックホッファが、熊倉中佐、末富大尉、和尚らとともに、“星海企業”を立ち上げるまでを描いた完結篇。
“紅天”政府による最後通牒により、連邦宇宙軍蒼橋平和維持艦隊に撤退命令がくだった。EMP被害の救援活動中であるムックホッファ准将の部隊を残し、“星湖”基地へ帰還すべく蒼橋跳躍点へと向かうキッチナー中将率いる平和維持艦隊を、突如として、無数のビームが包みこんだ!紅天艦隊が奇襲攻撃をしかけてきたのだ。平和裏に撤退中の艦隊を、なぜ攻撃?かくて壮絶なる蒼橋跳躍点会戦の火ぶたは切って落とされた。
葡萄山にある“蒼橋”義勇軍司令部は騒然としていた。“天邪鬼”迎撃のために急造した“踏鞴山”のビーム砲が突然リークし、強烈な電磁パルスが蒼橋星系全域を襲ったのだ。これによりすべての通信は途絶、特に低軌道上にある老朽化した“紅天”系衛星に多大の被害を与えていた。義勇軍が懸命に復旧作業に取り組むなか、“紅天”の秘密工作部隊は様々な破壊活動を実行、さらにその怖るべき魔手は葡萄山司令部にも迫っていた…!?伝説の痛快宇宙冒険SF誕生秘話、待望の第2弾。
東銀河系南東部の辺境に、小さいながらもそれなりの知名度を持つ自治星系がある。人呼んで“蒼橋”。豊富な鉱物資源に目をつけた“紅天”星系資本により開発されたこの星系で、その圧政に耐えかねた住民との間で抗争が勃発!事態を重視した連邦政府は、ムックホッファ准将らが率いる2艦隊を派遣するが…ムックホッファとロケ松はなぜ連邦宇宙軍をやめ“星海企業”をつくることになったのかー“銀河乞食軍団”誕生秘話。