著者 : EYEDEAR
看護師の春風那海(はるかぜ・なみ)は、過労のせいで仕事帰りに倒れてしまう。心配した妹からの助言もあり、環境と自分の両方を変えようと、那海は田舎暮らしを決意。 けれど、移住先と決めたはずの栃木・鬼頭(きがしら)地区にあるシェアハウス《antler(アントラー)》のオーナー、鹿角茜(かづの・あかね)から会って早々「春風さん。どうぞ、お帰りください」と三行半を突きつけられ……。 明る過ぎ(?)で人懐こい那海と、近寄りがたいほどにクールな茜。正反対な二人の、共同生活の行方はー? 栃木県の山間地域を舞台に、移住×狩猟×ごはん=おいしい現代ドラマが繰り広げられる! 『レンジャー・ガール!』で女性自衛官バディの絆を描いた綾坂キョウによる、新しい凸凹バディ物語がここに爆誕! 【装画】しまざきジョゼ 〈https://joze1123.tumblr.com/〉 序 記憶の中の音 第一話 ご迷惑おかけいたしまして -栃餅の汁粉ー 第二話 鹿角茜という人 -鹿肉のシチューー 第三話 ごちそうさま -ちたけ蕎麦と猪チャーシューー 第四話 ただいま -古漬けごはん、焼ぼたんそして鬼子蔵汁ー 間の話 おかえりなさいと土鍋 第五話 白い景色 -巻猟ー 第六話 「家族じゃないから」-鹿肉の雑炊ー 第七話 家族 -猪のカツサンドー 最終話 はじめての
職場でトラブルを起こして仕事も居場所も失った深浦奈波(ふかうら・ななみ)は、しばらくの間、五島列島の祖母のもとで過ごすことになった。小学生の頃にも暮らしていた家だ。 過疎化が進む島で、奈波はどこか懐かしい少年に出会う。 「今日は何ばして遊ぶ?」 彼とともに過ごすうち、奈波は少しずつ小学校時代の出来事を思い出して……。 失われたものたちと再び出会う、ひと夏の不思議な体験。 すでに現実には存在しなくなったもの・ことの「化身」との対話が、疲れきっていた主人公を再起に導いてゆく。五島列島の架空の島を舞台にした、ローファンタジー×現代ドラマ。 【装画】tabi〈https://potofu.me/tabisumika〉 序 1 体育館ーー戻らない時、やつれ切った心 2 教会ーーそばかすを、ひとなで 3 渡海船ーー風を感じて、風になって 4 小学校ーー帰りたかった、この道を 5 コケオレ食堂ーーそれから、これから 終