著者 : aio
さようなら。別の人の番になります。だから最後に思い出をください。さようなら。別の人の番になります。だから最後に思い出をください。
使用人の息子のテオは、ボードゲームをきっかけに王族のアルベルトと立場を超えて友情を育んでいた。しかし、希少な男性オメガだと発覚したテオは強制的に現王の側室になる運命にあった。アルベルトに対して淡い恋心を抱えていたテオは、別れの前夜にせめてもの思い出にと裏庭を訪れると、ある少女の思惑で恋の魔法が施されたその庭で図らずともアルベルトに遭遇してしまう。両想いとなった甘い時間も束の間、魔法で心を操られたことに気づいたアルベルトに怒りをぶつけられ、そのまま永遠の別れを果たすーーはずだった。しかし十数年後、腐敗した王に対してクーデターが起こり、偶然にもテオはその首謀者であるアルベルトに助け出される。あの夜のトラウマからテオは身分を偽るが…?
ないもの探しは難しいないもの探しは難しい
名門・ヴァレイン家の執事から依頼を持ちかけられ、内密に用心棒兼使用人として屋敷に潜入していたロバートは、なんの因果か屋敷の主人でΩ嫌いのαである魔法騎士ダリウスの夜伽相手も務めることに。度重なる指名に戸惑いながらも普段通り情事に耽っていた晩、ダリウスの暗殺に失敗したスパイが口を滑らせたせいで自分にも暗殺の嫌疑がかかってしまう!不幸にもその場にロバートの無実を証明できる者もいなかったため投獄から逃れようと屋敷を飛び出したが、これまでバース性が判明していなかったロバートは逃亡の際に自身に妊娠の兆しを感じて…!?
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