著者 : sasasa
若き国王レイモンド二世を支える王妃、東方の大国・釧から嫁いできた雪麗ことシュリーはその才能と知識を活用してアストラダム王国の統治に尽力していた。そんなある日シュリーを連れ戻すために使わされた釧の皇太子である兄、雪紫鷹が来訪する。紫鷹は皇帝が決めたシュリーの許婚だという金黙犀とともに、彼女を連れ戻すまで滞在すると言い出して…?お家騒動に追われるなか、アストラダム国内に帝国側から戦の火の手が迫っていたー。「陛下との甘いひと時を邪魔されて、私とてもとても腹が立っておりましてよ。不届き者どもを片付けてすぐに戻りますわ」西洋の国王に嫁いだ規格外な中華風姫君の異国婚姻譚、動乱の第二幕、開幕!
即位したばかりの若き国王レイモンド二世は、政敵の思惑により遙か東方にある大国の姫君を王妃として迎え入れることになってしまう。「紫蘭は、私の字でございます。本来の名は、雪麗と申します」見た目も文化も違う東方の姫君を王妃にしたレイモンドは嘲笑と侮蔑の視線に晒されるが、彼女はただ大人しいだけの姫君ではなかった。言葉も文化も違う異国から来た彼女は、東方より持ち込んだシルクや陶磁器を用いてあらたな流行を生み出し、政敵であった公爵の権威すらものともせず、国事でも遺憾なくその才能を発揮する。次第に国王夫妻は国民の絶大な支持を集めていきー。「私が、貴方様を名実共にこの国の真の国王にして差し上げます」西洋の国王に嫁いだ規格外な中華風姫君の異国婚姻譚、開幕!
侯爵令嬢リリルーシアは、幼い頃に妹の顔に傷を負わせてしまい、負い目を感じて彼女の我儘を聞き続けているうちに、王国一の悪女に仕立て上げられていた。妹の結婚を機に、我儘を聞くのを辞める決意をしたリリルーシアだったが、王女と夫の浮気を疑った妹によって、猫になる呪いをかけられ、王女毒殺未遂の容疑を被せられてしまう。ところが猫の姿になったリリルーシアは過剰な猫好きの王太子ジェラルドに拾われ、溺愛されることにーー!? 人間に戻りたい侯爵令嬢と猫を溺愛する王太子のもふもふラブコメファンタジー!
元婚約者の皇太子と、浮気相手の聖女に嵌められ断罪されたイリス・タランチュランは、冷たい牢獄の中で処刑の日が刻一刻と迫るだけの絶望に満ちた日々を送っていた。しかしある日、夢の中で白いウサギの神様に「やっぱり君を聖女にする」と告げられる。目を覚ますとイリスの瞳は、聖女の証である「ルビー眼」に変化していた。イリスは牢獄で知り合った隣国の大公子と聖女の身分を利用し、自身の立場を逆転していく!元悪役令嬢の華麗なる大逆転劇、ここに開幕!