著者 : syo5
あかねが就活に苦戦する中、夢科学研究所に「夢が売られている」という情報が。ネットフリマで『夢売り』なる人物が夢を販売しているようだ。興味を惹かれたフロイト教授は、実際に夢を買ってみようと提案。身分を隠してあかねが吉夢、フロイトが凶夢を購入するが、届いたのは予想を裏切る恐ろしいものだった。ネット上から忽然と姿を消す『夢売り』、夢に呑み込まれるあかね。一方、『人殺しの夢』を買った人物は、生々しい殺人の快楽に溺れていた。『夢売り』とは何者なのか?その意図は何なのか?フロイト教授の分析が冴えわたる、人気ミステリー第三弾!
鎌倉材木座。今朝も朝焼けが美しい。海岸沿いで朝4時半から開店している食堂「そのひぐらし」には、早朝勤務の勤め人から深夜業務帰りのデザイナー、自称サーファー、近所のご隠居など雑多な人々が訪れ、朝食を食べていく。怠惰な店長に代わり店を切り盛りするのはバイト男子3人。それぞれ悩みを抱えた彼らが精いっぱい、皆さまの朝の目覚めをお助けします!?
神田川で若い女性の溺死体が発見される。真っ赤なベビードールを身につけた死体は、なぜか髪が剃られていた。スポンサーがついた夢科学研究所で「吉夢を見る枕」の開発実験が始まるが、被験者の翠は悪夢に悩まされている。そんな折、十五年前にも神田川と似たような事件が起きていたことが分かる。お祭りの日、神社で女の子が行方不明になり、髪を切り取られた絞殺体で発見された「てるてる坊主殺人事件」-フロイトたち三人はこれを連続殺人事件と見て、真相を追っていく。多くの女性が犠牲になった猟奇的未解決事件の犯人とは!?大人気ミステリー第二弾。
仙台の大学に通う爽太には秘密があった。九歳のころに海で溺れ、遠い未来ー2070年の世界へと時を超えて迷い込んだことがあるのだ。現代に戻ったあとも、未来で助けてくれた女性を忘れられずにいたが、アルバイトがきっかけで知り合った八宮和希という青年に「おれは過去から来た人に会ったことがある」と告げられて…?出会いと願いを描いた感動作!
小学生時代にいじめられていた経験のある優菜は、自分のような子どもをなくしたいという想いで小学校教諭となった。しかし赴任早々、自分をいじめていた酒屋の息子、志郎と再会する。優菜はなるべく関わらないようにするのだが、学校の職業体験の授業で志郎の店にも協力してもらうことになってしまう。それをきっかけにふたりの関係は徐々に変化していくのだったー。ひとりの女性の葛藤と成長を描いた、珠玉のラブストーリー。
ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の釆岐島高校に進学した。釆岐島には「神隠しの入り江」と呼ばれる場所があり、夏の初め、和希は神隠しの入り江で少女が倒れているのを発見する。病院で意識をとり戻した少女の名は七緒、16歳。そして、身元不明。入り江で七緒がつぶやいた「1974年」という言葉は?感動のボーイ・ミーツ・ガール!