著者 : tabi
みどりの海を覚えているみどりの海を覚えている
職場でトラブルを起こして仕事も居場所も失った深浦奈波は、しばらくの間、五島列島の祖母のもとで過ごすことになった。小学生の頃にも暮らしていた家だ。過疎化が進む島で、奈波はどこか懐かしい少年に出会う。「今日は何ばして遊ぶ?」彼とともに過ごすうち、奈波は少しずつ小学校時代の出来事を思い出して…。失われたものたちと再び出会う、ひと夏の不思議な体験。すでに現実には存在しなくなったもの/ことの「化身」との対話が、疲れきっていた主人公を再起に導いてゆく。五島列島の架空の島を舞台にした、ローファンタジー×現代ドラマ。
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