新選組、近藤勇、土方歳三、池田屋騒動、残党狩り、禁門の変、坂本龍馬、鉄砲、そして最愛の女…。自分はなにを斬っているのだろうか?沖田総司が京を斬る。
大きくて美しく、驚くほど利口な猫だったー。発作的に殺してしまった“黒猫"の呪いを受けて、破滅していく男…(表題作)。恐怖と幻想に彩られた傑作小説集。(解説・富士川義之/鑑賞・種村季弘) 1992/05/20 発売
サビーナは19歳。父が決めた婚約者のニコラスは45歳。結婚式は2カ月後に迫っているというのに、なぜか心がざわつく。一人になって考えたくて、サビーナはスコットランドへ旅に出た。ネス湖の湖畔をサイクリングしていると、にわかに濃霧が広がり、気づけば彼女は森の中にさまよいこんでいた。ようやく山小屋を見つけて安堵するが、扉を叩いても反応はない。すると窓辺のカーテンが揺れ、小さなふたつの緑の目が光って、思わずサビーナは悲鳴をあげた。「サタンはお節介やきが嫌いでね」背後からの声に振り向くと、目も覚めるようなハンサムな男性が彼女を訝しげに見ていた。 2016/08/20 発売