太平洋戦争のさなかヤンバルと呼ばれる沖縄北部の豊かな自然のなかで身を寄せ合ってひたむきに生きた人びとを蝕む病と死の影。具志川市文学賞受賞。
日本中が太平洋戦争一色に塗りつぶされていく頃、戸数40戸ほどの楚洲の村で、松堂家の人々は仲睦まじく暮らしていたが…沖縄本島北部「ヤンバル」と呼ばれる美しい自然のなか、病に、戦争に、命を脅かされながらも、素朴な愛を失わず生きる人々を詩情豊かに描く。沖縄県具志川市文学賞受賞。 1996/08/01 発売