アルケリンガの魔海
ウェザートップ邸の事件から5年、記者を辞め作家へと転向したモーガンは、夫アレックスとともにオーストラリアへと取材旅行にきていた。訪れたメルボルンでは、奇妙な殺人事件が起こっていた。未知の生物が人々を襲っていたのだ。ヴィンセントに頼まれた荷物を届けるため、メルボルン大学に彼の友人、キャサリン・クロス教授を訪ねたモーガンだったが、教授は数日前から行方がわからないという。さっそく彼女の行方を調べはじめたモーガンだったが、それはアボリジニの伝承に深くかかわる事件の始まりだった。再び恐るべき異界からの刺客ーそして謎の集団が、モーガンとアレックスに襲いかかるホラーファンタジー、『ラプラスの魔』と『パラケルススの魔剣』を結ぶエピソード登場!