最近、空を見上げていない
出版社の営業マン・作本龍太郎は、ある日、書棚の前で静かに涙する書店員を目にする。彼女はなぜ涙を流していたのだろうー(「赤いカンナではじまる」)。営業部との折り合いが悪い編集者、旭川から上京してきた青年、夢と現実のちがいに戸惑う保育士…本を通じて作本が出逢った、自らの思いに正直に生きる人たちとの、心あたたまる4つの物語。ときにうつむきがちになる日常から一歩ふみ出す勇気をくれる、珠玉の連作短編集。
出版社の営業マン・作本龍太郎は、ある日、書棚の前で静かに涙する書店員を目にする。彼女はなぜ涙を流していたのだろうー(「赤いカンナではじまる」)。営業部との折り合いが悪い編集者、旭川から上京してきた青年、夢と現実のちがいに戸惑う保育士…本を通じて作本が出逢った、自らの思いに正直に生きる人たちとの、心あたたまる4つの物語。ときにうつむきがちになる日常から一歩ふみ出す勇気をくれる、珠玉の連作短編集。