銀の匙
書斎の本箱に昔からしまってあるひとつの小箱。その中に、珍しい形の銀の小匙あることを私は忘れたことはない。その小匙は、小さな私のために伯母が特別にさがしてきてくれたものだった。病弱で人見知りで臆病な私を愛し、育ててくれた伯母。隣に引っ越してきた女の子。明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の日々を描いた自伝的小説。
夏目漱石が「きれいだ、描写が細かく、独創がある」と称賛した珠玉の名作。
解説・川上弘美
※カバーの絵柄は(株)かまわぬの風呂敷柄を使用しています
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注釈
解説 川上弘美
年譜 堀部功夫
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銀の匙銀の匙
なかなか開かなかった古い茶箪笥の抽匣から見つけた銀の匙。伯母さんの限りない愛情に包まれて過ごした日々。少年時代の思い出を、中勘助が自伝風に綴ったこの作品には、子ども自身の感情世界が素直に描きだされている。漱石が未曾有の秀作として絶賛した名作。 2001/01/16 発売