梟首の遺宝
中学3年生の築舘凛は、4歳のときに両親が離婚して以来、新聞記者の母・深雪との母子家庭。夏休みに入った7月末、深雪が海外出張中のため母の従姉夫婦が営んでいるペンションで過ごしていたが、強盗に襲われ従姉夫婦は殺されてしまう。凛は間一髪で助かったが、さらに深雪が行方不明に。執拗に凛を追う強盗たちは、どうやら築舘家に伝わる秘文「ドチリナ」を探しているらしい。凛は、仕方なく離婚以来疎遠だった言語学者である父・桜小路賢史を頼ることに。桜小路は、凛の携帯電話のマイクロSDカードの中から、「ドチリナ・カムイモシリ」と書かれた古文書の写真を見つけるー。岩手の山奥に350年以上守られた「ドチリナ」の謎が明かされるとき、黄金伝説が蘇る!