崩落した永代橋の架け直しが幕府費用で行われることになった。総工費三万五千両を超す大事業だが、勘定奉行の大久保が工事で私腹を肥やそうとしている疑いがあることを角次郎らはつかむ。不正を暴くことができるか?
旗本家次男の角次郎は縁あって米屋の大黒屋に入り婿した。ある日、実家の五月女家を継いでいた兄が不審死を遂げる。御家存続と兄の死の謎解明のため、角次郎は実家に戻って家を継ぎ、武士となるが……。 2016/08/25 発売